今週の花 雪柳、チューリップ、ポピー


 山崎豊子の「大地の子」に感動した私は、またまた図書館に出向き、「不毛地帯」(山崎豊子全集)を借りてきて、今度は全4巻を、せっせと読み、3月初めにようやく読み終わりました。

 終戦時、29歳の大本営参謀だった壱岐は、キャリアを買われ関西の一商社である近畿商事に入社します。期待通り、ワンマン経営の地方の商社を、重工業化、石油開発などを通じて、組織力の高い一流商社に改革していくのですが、これは、決して彼のサクセスストーリーではありません。壱岐が、戦争責任を自分なりに見つめ、向かい合い続けるところが深いところなのです。

 2003年にはフジテレビが2クールかけて唐沢寿明主演でテレビ放映しましたが、過去には映画もあったそうですね。私は、テレビ放映されたものをインターネットでザッとみました。画像化するのが大変そうですが、壱岐の生き方のバックボーンになるシベリア抑留のところを、もっと強調して欲しかったです。やっぱり、原作の素晴らしさが卓越している場合は、画像化するのは難しいでしょうね。

山崎さんは、晩年の戦争に関係する作品では、戦争体験を伝えていくことを自分の使命としておられました。歴史を伝えられる人間が、この世の中にどんどん少なくなってきます。そういう焦りは、未完成で終わった「約束の海」にも強く表れていたように思い出し、マイ本棚の「約束の海」、また読んでみたくなりました。


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