今日の花 バラ、トルコキキョウ、ガーベラ、松
みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
当院は、4日より診療しています。今年は、年明けの大きな混乱もなく、落ち着いて診療しています。
今年は、あたたかな年末年始でしたね。私は関東で新年を迎えました。
息子たちとお台場や上野の博物館や動物園を廻って、息が詰まるような疲れを癒し、リフレッシュすることができました。
私は、年末年始は夜に読書をするのを楽しみにしており、今年は、山崎豊子さんの「大地の子(3部作)」を読んで、あともうすこしです。NHKのドラマにもなったことがある中国残留孤児の話です。
戦争で家族と生き別れただけでなく、日本人という出自のために辛い迫害を受け、文革の際にもひどい労役をすることになる主人公陸一心。今生きている方だと、大体80歳くらいになるのだと思うと、この話は、そんな昔の話でもないのだとしみじみ思いながら読み進んでいます。
思えば、私が子供のころは、まだニュースで中国残留日本人孤児の集団来日が報じられていました。日に焼けたお年寄りが、オイオイ子供みたいに泣いてるけどなんで?って思っていた子供の私。この本を読むまで、残留孤児がどのように中国社会で扱われていたのか考えることもあまりありませんでした。書き記せない辛い体験をし、肉親に会いたいと切望された残留孤児、2万とも3万ともいわれる方のどれくらいが家族と会えたのでしょう・・・。この本を読むと、戦争を知らないことは、「昔のことだから当たり前」のことではないと強く感じます。山崎さんは、この本の題名を「大地の子」とされました。それを感じながら、下巻の残り三分の一を読んでいる私です

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